まるで深海に潜っているかのような息苦しさ。

文章を書くのはいつだってしんどい。

この仕事をやっているのに自分に文才があるとは微塵も思っていないし、だからといって「すごく文章を書くのが好きだ!」とも言えない。

文章を書くことが好きだからライターになった訳ではなく、いろんな仕事をやってみて取捨選択していった結果、最終的にこれしか自分にやれる仕事が残っていなかったのだ。

毎日決まった時間に同じ場所に通うのは無理だし(無理だった)、デスクワークはなんかうわぁぁぁってなるから無理だし(無理だった)、接客好きだけど一ヶ所で働くとそのうち飽きてしまう(飽きてしまった)。

だからといって株とか不動産を所有して働かなくても不労所得を得られればいいのだろうけど、それもそれで何か飽きてしまいそうだし、そもそもそれを始めるお金もないわけだから無理な話だ。

まぁ、社会的にはそれを「ダメ人間」と呼ぶのだが、現在人間界3年目の私にとってはこの仕事しか生きる道がないので、とりあえずいただいたお仕事を大切にやることだけを目標に生きている。

だから時々、「文章を書くのが楽しいし、大好き!」というキラキラした人を見かけると「マジか、天才かよ…」という驚きとともにちょっぴり羨ましい気持ちにもなったりする。

だけど、しんどいながらも原稿を書き上げて、それが形になって読んだ人からちょっとでも反応してもらえるとすごく嬉しい。

ツイッターとかでちょっとでも感想とか書いててくれちゃってたりすると「うふふふ」ってなる。

でも、ツイッター上とかであんまり「いいね!」すると相手に通知いっちゃって恥ずかしいからスクショするようにしてる。後でたくさん見返せるし。

書籍とか雑誌だと毎月ちょっとずつ自分が携わったものが増えていく訳だから自分がやったことが目に見えるし、そりゃあもうめちゃくちゃ嬉しい。

だから、自信がなくなりそうになった時はそのコレクションたちを見返してニヤニヤして心に栄養を補給する。

そうやって少しずつ自分の心に自信と栄養を蓄えていきながら、一歩ずつ前進している。

今日からこの仕事を始めて4年目がスタートする。